転職お役立ち情報

自閉症の子どもの担当保育士になったら

44秒で読めます

受け持ちのクラスの中に、集団についていけない困難さを抱えた子供はいるでしょうか。

年々、増えて来ていると言われる発達障害、一見して他の子どもと変わらず保育士も気づきにくい軽度発達障害から明らかに集団保育の中では困難と思える重度発達障害まであります。

障害の種類も自閉症スペクトラム、アスペルガー障害、ADHD、LDなどがありますが、ここでは自閉症スペクトラムについてみていきましょう。

◆自閉症スペクトラムの特徴

「1社会性 2コミュニケーション 3創造力」の3点に困難を持ち、知能が遅れている場合に自閉症スペクトラムと呼ばれます。知能の遅れがない場合はアスペルガー障害と呼ばれており、いずれも子供に合わせた療育、支援をしていくことで緩やかにでも発達していきます。

乳児では「発語が遅い」「抱かれたり触れられるのを嫌がる」「視線が合わない」「呼んでも振り返らない」「指さしをしない」など、他の子どもと違うと気づくかも知れません。

幼児では、「喋らない」「オウム返しの言葉が多い」「突然走り出す」「手をひらひらさせたり足を踏みならしたり常同行動をする」「他の子どもと遊べない」「ルールが理解できず遊びに参加できない」「突然癇癪を起して物を投げる」など集団保育の中での困難さとして出て来ます。

◆加配保育士がつく場合

医師の診断で自閉症が認められ療育手帳を持っている場合、保護者が望み保育園でも必要とすれば、その子どもだけの加配保育士がついて支援、介助が出来るようになります。

加配保育士は保護者や療育センターと連携しながら保育、療育することになります。

保護者が認めたがらず医師の診断も受けていないグレーゾーンな時、保育園での対応は園によっても違いますが、集団保育の困難さがあれば、担任の他にその子供を介助する保育士をつけることがあります。

◆担当保育士は心の拠り所に

自閉症児の担当になったら、それまで学んできた保育スキルだけでは十分ではないです。

自閉症の子供の感じ方や行動の仕方は、他の子どもと違う為「どうしてそういうことをするの?」と不思議に思うこともたくさんあるでしょう。

癇癪や常同行動は、自分が何をしたらいいのか解らず不安になっているのかも知れません。

玩具を投げるのは、孤独な殻の中から飛び出せず、もがいている状態なのかも知れません。

担当の保育士は、自閉症の子どもにとっていつも助けてくれる心の拠り所です。

自閉症はひとつの形には括れない多様性がありますから、関連する文献や心理学の本を読み研修会に出て知識や情報を増やす必要がありますね。

◆社会性の困難さを補う

いきなり集団の中に入れず、職員室など静かな場所で、保育士と一対一で接して、保育園が安心できる場所であることを知らせます。絵本を見る、自分の好きな遊びが出来るようになると他の子どもと一緒にいても混乱することなく過ごせるようになるでしょう。

一人だけ立って歩いたり他の子どもと同じ行動が取れなくても、無理強いせずに根気よく慣れさせていって欲しいです。

◆コミュニケーションの困難さを補う

担当の保育士がついて簡単なルールのある遊びから参加させてみましょう。大勢の子どもに囲まれたり何か言われるのは苦手でしょうから、数人の子どもの中で始めてみるといいかと思います。

「○○したらダメ」と言っても理解できないことが多く「○○してね」と次にやることを具体的に示した方が理解してくれます。

◆創造力の困難さを補う

「想像力の困難さ」は、戸外活動やいつもと違う行事、予定にない活動の時に、不安になってパニックや癇癪となって出て来ます。言葉で上手く伝わらなければ、絵本や写真を見せて具体的に伝えましょう。

担当の保育士が休んだ場合などは、「自分の先生は何処にいるの?」と探し回り、いないことに気づいてパニックになるかも知れません。保育園に慣れたら、他の保育士とも遊んだり、昼食を共にするなど一緒に過ごす時間を持ちましょう。休む前日には、明日は○○先生と遊んでねと、代わりの保育士の顔を見せて安心させておくことも必要かと思います。

この記事を書いた人:東京都 20代後半 女性 保育士(寄稿元:保育士が教えるお仕事のポイント – 求人サイトにない「今を楽しくする」コツ – http://www.scorecommunity.org)

まとめ

自閉症の子どもの感じ方や行動の仕方が、他の子どもと違うのは、視覚、聴覚、味覚、皮膚感覚などが鋭敏だったり特殊だったりするからとも言われます。

子供を注意深く見ながら、嫌なことや困難なことは何なのか、どうすれば心地良く過ごせるのかを理解してあげたいですね。他の子どもとの関わりを増やしながら、就学する前に少しでも改善してあげて欲しいと思います。

関連記事を見る

>もっと見る