最終回:保育士の転職・面接編2 面接のキモ!見られているのは 「できる保育士」としての態度 「どんなときも落ち着いて対応できるか」

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こんにちは、FINE!編集部の『ふぁみ子』です。
保育士さんの就職・転職の勝敗は、面接に大きな比重がかかっているようです。そういわれると服装に自己紹介、志望動機など、覚えることや気にかけることがアレコレ多くてテンパってしまいますね!何だかうまくやれる自信がなくなってきます…(涙)。
「あら、ふぁみ子さん、それは違いますよ!保育士の面接で採用側が見ていることは、実は1つかもしれません」
と、LEC東京リーガルマインド講師木梨先生。
え??それってどういうことですか?1つなら私もできるかも知れませんw
最後にしっかり教えてくださ~い!!

木梨美奈子(きなし・みなこ)先生

LEC東京リーガルマインド講師。
東京福祉専門学校、東京福祉大学講師。

東京音楽大学声楽科と慶応義塾大学法学部を卒業後、平成12年に保育士国家試験に合格。大手資格スクールで保育士国家試験全科目の対策講座を担当する。試験の傾向と対策の分析が的確で、多くの保育士試験受験者から支持を得ている。
今後は、現役の保育士・幼稚園教諭のサポートにも尽力する予定。
著書に「保育士・幼稚園教諭採用試験 面接試験攻略法」「保育士の専門常識・基礎知識」(ともにつちや書店)がある。

LEC東京リーガルマインド http://www.lec-jp.com/hoikushi/

保育士の面接の「服装・髪型」「面接の流れ」。「逆質問」「集団」は、こう乗り切れ!

ふぁみ子(以下、F):先生、今回が面接編の最後です。しっかりガッチリよろしくお願いします!
さて、そういえば何はともあれ服装について伺っていませんでした。
新卒さんや20代~30代前半の方なら、バリバリリクルートスーツでイイと思うのですが、30代後半やそれ以上のベテランの場合は、リクルートスーツも持っていない場合がありますし、何だか今さら恥ずかしい感じがします。

先生:華美でないスーツなら絶対大丈夫ですが、スーツでなくてもハデではなくて、清潔感があって、きちんとした感じがあればいいですよ。
髪型も明るい茶髪ではなく、自然な色であれば、真っ黒でなくても大丈夫です。

F:つまり、普段着ではなくて、会った人に不快感を与えない、礼儀や気配りがされていればOKと。
髪の長さは、肩につくようなら結んだ方がいいですよね!

先生:そうです。
アクセサリーやネイルは、もともと保育の現場では危ないのでしませんしね。
メイクも薄めに清潔感重視で。ノーメイクすっぴんも失礼だったり、不健康に見える年齢もありますから、薄化粧がいいですね(笑)。
爪は短く清潔に、ですね。

F:先生、続いて面接のだいたいの流れなんですが、先生の本によると「入室」→「自己PR(自己紹介)」→「志望動機」→「履歴書や職務経歴書にそった質問」→「逆質問」→「退出」となっています。
自己PRと志望動機は前回伺ったので、それ以外のところですが、「入室」って、いわゆる「コンコン(ドアノックする)失礼します!(中に入って)私、面接に伺いましたふぁみ子と申します。よろしくお願い致します。(一礼する)(「おかけください」と言われたら)失礼致します。(一礼して座る。)(ニコニコ)」みたいなヤツですね?まあ、ここまではみなさんできますね?

先生:それがね!!「おかけください」と言われてから座る、ってこともできない人が多いんですよ!!意外とみなさん、すぐ座っちゃうの(笑)

F:おっと!それは予想外です(笑)。では、そこからポイント稼げますね。
そして、「履歴書や職務経歴書にそった質問」をされるので、この2つはコピーをとっておくか、自分が何を書いたかメモして、答えを考えておくと。正直、あちこちに書類を送ると、書いたこと、忘れてしまいます(笑)。

先生:自分が書いたことと矛盾がないような答えを用意しないとですよ。
得意な保育技術についても聞かれますので、答える準備をしておきましょう。

F:わかりました!
先生、「逆質問」っていうのは、「最後になにか質問はありますか」ってヤツですね?

先生:そうです。
これは必ず質問してください。質問することで「ここに興味があります!」って意欲が感じられますからね。もちろんその施設にあった質問をね。
お給料とか待遇の質問はNGですよ。この段階で待遇についての質問は、自分本位で子どもっぽい印象になってしまいます。早すぎるというか。次の面接や、採用側から雇用条件の話が出た頃にするのが安全ですね。

F:施設にあった質問のためにも、ホームページ等でよく調査をしておかないとですね!
「ここの食育について、具体的に行っていることをお伺いしたいのですが」とかですね。

先生:そうそう。
そこにまた「自分でこうしたい」というプランもつけて語れたら最高ですね。

F:なるほど!
自分のPRのための前フリで逆質問するんですね!
ほか、必ず質問されて悩ましいのは、転職回数が多い場合です。「なぜ前の園をやめたのですか」とか「なぜこんなに回数多いのですか」とか(笑)。絶対聞かれるけど、うまくいうのが難しい……^^;

先生:もちろん、前の園の悪口は御法度ですよ(笑)。
つらい事から逃げるために転職したとするより「自分の保育技術を高めるために転職してきた」という方向の言い方が絶対いいですね!
「前の園もいい園だったが、こういう部分が物足りなかった。もっとこういうことを自分はやりたいので、それが可能な場所に転職したいと思っている」という前向きな気持ちが好印象です。

F:ちなみに、3つも4つも園を転職していても大丈夫ですか?

先生:「なかなか理想としている園に出会えなかったのですが、ここならと思いまして…!」というやる気を見せましょう。
転職回数が多いと(採用側は)警戒心では見ますが(笑)、面接で本人と会っていればその印象も払拭できますよ!
それこそチャンスです。
あまりに回数が多い場合は、裏技としては「その時期、体調を崩しまして」とか「親の介護で」とかもアリです……(笑)。

F:その場合は「病気はすっかり治りまして、今は健康です!」のアピールを忘れずに、ですね(笑)。
前に教わりましたが、「過去に何回か転職したので全年齢経験済みです!何歳でも担当できます!」ってプラスに話す、のも有効ですね(笑)。
あと、先生、最近増えている「集団面接」で気をつけることはありますか。

先生:1つの質問に対して順番に答えることがありますが、用意していた答えを先に言われてしまっても慌てず、「●●さんと同じ意見ですが」と切り出せばいいですよ。
それで後半に自分ならではの意見も付け加えられたら最高ですね。
最初に、みなさんのお名前をメモする態度も好印象です。
また他の人の発言を、いい表情で頷きながら聞くとかが大事ですね。「集団面接」では、協調性を見ていますから。人の意見を批判的な表情で聞いているような人は、ちょっと……(笑)。

F:なるほど!
集団面接は「誰が優秀か」を競う場ではないと!「協調性が優秀なのは誰か」を見ていると!
とっても保育士には大事ですね。
そして、面接の最後は「本日はありがとうございました」と一礼して、部屋を出る、と。その日のうちにお礼状やお礼メールを入れたら最高ですね。
「本日は貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。お話させていただき、ますますこちらの園でお仕事させていただけたらと思いが強くなりました」のような、お礼とやる気を見せて……。

先生:その方が印象に残りますね。ぜひ、お礼状やお礼メールで、面接の時間をいただいた感謝の気持ちを伝えてください
早い方がいいので、出すならその日のうちに、がいいですよ。

ライバルが何百人いても関係ナシ!「1番の人」が受かるのではなく、「保育士として必要なものがある人」が受かる。それが保育士の面接!!

F:先生、私たちもいつも求人票を扱っていて不思議に思っていたんです。
どんなに応募が殺到する人気園でも、なかなか求人が決まらなかったりするじゃないですか。保育園って、「子どもの命をあずかる特別な場所」だから、保育士さんって誰でもなれるわけじゃないんですね。
世間ではそのあたり、まだまだ誤解があるように思いました。女なら誰でも子どもの世話くらいできるでしょ、みたいに思ってる人が今もたくさんいますが、とんでもないですよね。

先生:そうなんですよ。
保育園でも、ちゃんと働いてくれそうな人が来るまで、待ちますよ。
人手不足でも、適任がいなければ、採用しません。子どもの保育ですから、誰でもいいわけではない。なんとか現状でまわせるなら、いい人が来るまで待ちます。

F:商品を扱う仕事や、数字を扱う仕事ではない。向かい合うのは「子ども」ですから。
だから、たくさんの人が殺到する人気園でも、遠慮なく応募した方がいいですね。学歴やできる事が1番の人が受かるという世界ではないので。

先生:そうです。
面接で大事なのは、実は「どんな時でも落ち着いて対処できるか」という部分なんです。
緊張するのは当たり前。緊張していて、失敗しても、笑顔で「すみません、緊張してしまいまして」と爽やかに言える人なら、印象が良いと思いますよ。面接も人とのコミュニケーションですから。

F:なるほど!
面接は習い事の発表会じゃない。一方的に発言するのではなく、面接官との気持ちよいやり取りがポイントなんですね。

先生:そうです。
圧迫面接も、「困難が起きた時に、この人はどう切り抜けるのか」を採用側が見たくてワザとやるんですね。
今はモンスターペアレンツだとか、様々な局面がありますからね。そこで「できません」では困ってしまう。また、子どもの緊急時に、とっさに対応できないでは困ってしまう。
「どんな時も、落ち着いて適切な言動がとれる人」が「安心して保育の仕事を任せられる人」に見られるのです。

F:はい!落ち着きます!
…とはいっても、私、あがり症で^^;声が震えちゃうんですよ。

先生:そんな時は、腹式呼吸で、お腹から声を出すといいですよ。面接前に、腹式の深呼吸もおススメです(笑)。
あまりいいところを見せようと思わないで、素直に、ありのままの自分を見せるつもりでね。いい面を羅列して自分をアピールするより、相手をたてる姿勢の方が良い印象です。
あまりしゃしゃり出ると叩かれる(笑)。謙虚に「お勉強させていただく」という姿勢が大事です。
「私が、私が」「これできます、あれできます」って自分で言っても、実際に「できる」かどうかは先輩保育士や経営者が、人間関係の中で評価しますから。
「できる人」なんていっぱいいますし、「何かができる」ことだけが保育の仕事ではないんです。
それより、子どもや保護者と柔軟なコミュニケーションがとれて、いざというときに動けて、先輩保育士たちとスムーズに連携して働ける人かどうか、の方がずっと大切です。

F:保育士の面接のキモは、「気遣いあるコミュニケーション能力」と、「どんな時も落ち着いた対処ができるか」ということですね。
いざって時はサッ!と動けるけど、日頃はでしゃばらずに、明るく相手を立てる。
安心して保育がまかせられる人って、芯がしっかりしていて、気遣いある「成熟した大人」のイメージですね。
「子ども好きな隣のお姉さん、お兄さん」では勤まらない。もっと太い意思と、深い愛情、それに伴う知識と行動が保育者には必要。とってもプロフェッショナルなお仕事だと痛感しました!

先生:本当にそうなんですよ。
皆さん、誇りを持って頑張ってください^^

F:先生、リアルに役立つ知識と情報を、ありがとうございました★

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