片付け上手な子どもを育てるために

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おもちゃ、生活グッズ、絵本などたくさんのものがあり、子どもたちがそれらを使って動き回る保育園は、片付かない原因がいっぱいです。
遊びの時間に一時的に散らかるのは当然のことなので、見守ってあげつつ、片付けの時間にはしっかりと片付けられるようにしたいですね。
かたづけ家の野中真規子が、子どもを片付け上手にするための、片付けやすい環境づくりや、声のかけ方などについてご紹介します。

PROFILE:
野中真規子(のなか・まきこ)先生

「整理して、好循環させる」をモットーとし、かたづけ家(整理収納アドバイザー)として一般宅の片付けサポートや風水片付けセミナーを行うほか、ライター、運勢学研究家としても活動中。初夏に初の著書が発売予定。
●公式サイト「気が楽になるおかたづけ」http://katazukeyo.com/

生活ルールが身につくなど、片付けることのメリットはいっぱい!

片付けというと、大変そうなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、ポイントを押さえて習慣にすれば、できるようになります。
小さなうちこそ、片付けの習慣をつけてあげたいですね。

また片付けると、メリットがたくさんあります。
まず、片付けるとそのスペースがすっきりするので、次の行動をスムーズにできるようになります。たとえばテーブルのおもちゃが片付いたら、給食が食べられる、といった具合です。

また子どもに片付けさせるためには「決まったものの位置を覚える」「出したら元の位置に戻す」「時間がきたら片付ける」などのルールを教えることが必要ですが、こうしたルールは子どもがこれから社会生活を送っていく上でも重要になっていくでしょう。

ものを放置せず、きちんと片付ける習慣をつけることで、ものを大切にする気持ちも育てることができます。

「片付けて」という前に、片付けやすい環境をつくろう

ただ「片付けて」といっても、子どもはどうしたらいいかわかりません。片付けやすい環境をつくったうえで、片付け方を教えてあげることが大切です。

☆ものがあふれているなら、不要なものを処分したうえで分類を!

まず、ものが多すぎて収納からあふれているような場合は、不要なものを処分することが大切です。時間のあるときに、引き出し1つなど小さな場所からでいいので、中身を全部出し、不要なものを処分しましょう。
残ったものは、よく使うものと、季節外れのものやストックなど、すぐには使わないものとに分けておきます。すぐに使わないものは物置などの中にしまっておきましょう。

☆よく使うものは、ジャンル別に箱や棚に分けてしまう

よく使うものは、子どもたちが出し入れしやすいように収納することが大切です。
まずは、ものを種類別に分けましょう。積み木、ぬいぐるみ、ごっこ遊びセット、ブロック、絵本、など種類ごとに分けて、それぞれ箱や棚などに入れておくのがおすすめです。
絵本は表紙が見えるように棚に置くと、子どもが出し入れしやすいでしょう。使ったら必ず元の位置に戻すルールにします。

☆ものの置き場所は、子どもの動きや背の高さに合わせて

箱や棚は、子どもがそれを使う場所の近くに置きましょう。たとえばブロックの箱は、ブロックで遊ぶスペースの近くに、絵本の棚は、本を読むソファの近くに置く、といった具合です。

箱や棚を置く位置は、子どもが片付けやすいよう、低いところに置くこともポイントです。
箱は中身がわかるよう、表面に、入っているものの写真やイラストなどのラベルを貼っておくといいですね。

このほか、子どもたちの作品や、作成途中のものを置いておくスペースをつくっておくと、散らかりにくくなります。

☆個人で使うものは、専用の置き場所をつくり、マークをつけよう

着替え、タオルなど、子どもが個人的に使うものは、一人ひとりにかごやフックを用意しておきます。まだ字が読めない年齢のクラスなら、動物や乗り物などのマークを一人ひとりに割り当てて、かごやフックにつけてあげるとわかりやすいですね。

☆子どもが進んで片付けをする、声かけのコツとは?

子どもは大人の行動を見て学習するものなので、日頃から保育士さんが、出したものをきちんとしまう習慣をつけることも大切です。また2歳くらいまでは、保育士さんが一緒に片付けて見本を見せてあげましょう。

☆片付ける時間の少し前から予告。合図の音楽を流しても

子どもたちに片付けさせる場合は、まず片付けの時間の5分前くらいに「あと少しで片付けの時間だよ」「時計の針がここまできたら片付けるよ」など予告を入れ、さらに時間になる少し前に「時間だから、片付けようね」と声をかけます。片付けの合図となる音楽をかけてもいいですね。子どもが踊ったり歌い出したりしないよう、静かな音楽がおすすめです。

☆子どもがなかなか片付けない場合の、声かけのポイント

それでも子どもが片付けられない場合は、まだ遊びたいとか、制作に夢中になっているなどの理由が考えられます。まだ遊びたい場合は「明日またやろう」「給食を食べてからやろう」などと声をかけるといいでしょう。制作の途中であれば「ここまで終わったらやめよう」「とっておいてあげるから続きは明日やろう」などと声をかけます。

また「おもちゃを10個ずつ片付けよう」「どのグループが一番早く片付けられるかやってみよう」などと、ゲーム仕立てにして片付けさせることも、子どものやる気が高まるのでおすすめです。
きれいに片付けることができたら、思いっきりほめてあげてくださいね。

ものが入るべき位置がきちんと決まっていて、片付けやすい環境があれば、本来、子どもはきちんと片付けることができます。
環境づくりや声かけは手間がかかることかもしれませんが、片付けが習慣になれば、スペースがすっきりして快適になり、子どもはもちろん、保育士さん自身のストレスを軽減することにもつながるでしょう。
ぜひ少しずつでも、取り組んでみてください。

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