保育士の転職
保育士の転職理由って~面接で皆が使う理由をご紹介~
保育士として働いていて、『転職したい』と思ったことはありませんか?
保育士の転職理由はさまざまですよね。
円満な転職の理由もあれば、『自分に合わなかった』『ちょっとしたトラブルがあった』など、マイナスイメージになりやすい転職理由も多くあります。
そこで今回は、面接でマイナスイメージを与えない転職理由から、保育士の転職で最適な時期、面接の対策までを大公開します!
目次
保育士の転職の理由は…多くの保育士さんが抱える悩み
人間関係が辛い
女性がほとんどの職場のため、当たりがキツかったり、ちょっとしたことで陰でコソコソと言われることに悩み、転職を決意する保育士が多いです。
なかには名指しにせず、『こんな先生もいるんですって』と周りの先生方に言ったり、大きな声で仕事が出来ないことを指摘する先生もいるそうです。
様々な職業がある中で、保育士業界は女性社会の嫌な部分がいまだに根強く残ってしまっているのが現状です。
『もう行きたくない』『辛い』そう思うのもうなずけます。
保育方針が合わない
子どもたちを一番に考え、保育士として正しい道に導いてあげる…そんな素敵な保育方針の園もあれば、損得で物事を決めようとする園もごくわずかにあるのだそう。
ほかにも、社会福祉法人運営の保育園だと家族や一族で経営しているケースが多く、園長やその身内の権力が強い園も多いのだとか。
こうしたら良いんじゃないかという意見を伝えても通らないことが多く、方針の合わない環境で無理して働く保育士が転職したいと考えるようです。
収入面での不満
保育士の悩みや転職の理由として圧倒的に多いのが『収入面』です。
基本給が10万円いくかいかないかの園、サービス残業ばかりの園、福利厚生が充実しておらず負担額が多い園などなど…。
『これだけ働いているのにたったこれだけ…』
労働に見合っていない収入だと、なんでこんなに働き詰めなの?とモチベーションややりがいを失ってしまいます。
近年改善しようとする園もたくさん増えてきましたが、園選びを慎重にしないと再度同じような職場へ転職しかねないですよね。
保育士の退職の理由を園側にはどう伝えたらいい?
園側と円満に話を進めるためには、どんな風に退職理由を伝えたらいいでしょうか。
退職理由をあいまいにしない
退職理由を伝える際に避けたいのが、はっきりとした回答をせずにあいまいに質問をかわそうとすることです。
退職理由がちゃんと伝わらないと、ズルズルと会話が伸びる一方で、『で、結局どうしたいの?』と思われてしまいます。
なるべく簡潔に、そして退職の意思が強くあることをしっかり伝えましょう。
ネガティブな退職理由は控える
これも退職理由を伝える際に注意しておきたいこと。
『人間関係が辛いので辞めます…』
『保育士は向いてないと思います…』
このような伝え方は、園側に言いくるめられてしまうことも多々あるようなので避けるのがベターでしょう。
退職理由は明確、かつ『それなら仕方ない』と納得できるものを準備
結論から言えば、園側が『それなら仕方ない』と思える理由である必要があります。
下記のような理由はスムーズに納得してもらいやすいでしょう。
◆健康上の理由
体調不良、持病の悪化など
◆家庭の事情
結婚、妊活、介護、配偶者の転勤など
しかし、該当しないのに無理にこういった理由をこじつけるのはよくありません。
園の方針に納得がいかず、今後はより理想的な保育園に退職したいという場合、あくまで『自分自身の意思』による退職だと強調することをおすすめします。
◆自分自身の意思
どうしてもチャレンジしてみたい仕事が見つかった
上記のように前向きな退職理由に言い換えてみてください。
退職理由に関しては、嘘にならない範囲で『本音と建て前』を上手に使い分けることも大切です。
円満に退職するために、退職理由は慎重に伝えましょう。
転職の理由でトラブル?気を付けておくべきこと
もしも園側にとって退職理由が納得できるようなものでなかった場合、具体的にどのようなトラブルが想定されるのでしょうか
引き止められる
新たに保育士を採用して教える手間をかけるよりも、今いる保育士に続けてもらった方がありがたいはず。
園側が納得できない退職理由の場合は、引き止められるかもしれません。
『ずっと説得され続けて困っている』という状況を避けるためにも、退職の意思をしっかり伝えましょう。
対応が冷たくなる
大人ですから、『いじめ』のような状況にはならないと信じたいもの。
しかし園側が気分を害すような転職理由を述べた場合、『保育士みんなの対応が冷たくなってしまった』というトラブルが起きることも考えられます。
『不満を口にしてはいけない』ということではありません。
気になることを上の立場の人に相談したり、改善を提案したりするのはよいことです。
ですが、退職理由として『ここが嫌だから辞めます』『○○さんにこう言われたので辞めたいです』と告げられるのは、園側も気分がよくないでしょう。
そのほかにも、『どうせ辞めるから』と見放されてしまうような扱いを受けたという人まで。
自分はきちんと慎重に伝えたけど現状がこのような事例に近いという方は、辞めるまで割り切って過ごした方が良いでしょう。
面接で必ず聞かれる転職理由。どう答えるのが一番無難?
面接を受ける園に転職することで、保育士としてどのようにプラスにつながるのかを、的確に伝えることも大切です。
面接を受ける園のWebサイトや口コミ情報をもとに、園の教育方針や雰囲気について下調べしておきましょう。
例えば、英語の資格や運動の資格など、保育士としてアピールできる特技を持っているとします。
その場合の転職理由は、
『前の園では英語を使ったお遊びやイベントがなかったのですが、こちらの園は英語の授業もしっかりと行っているので、転職することで保育士として自分の特技をより生かせると考えております。』
など伝えると、園に『この人のスキル欲しいな』と思ってもらえる具体的な回答が出来ます。
好感度も高くなりますし、自分が園にとってプラスの存在であるということをアピールできます。
ただ、気を付けたいのはスキルアップのためであるということを強調しすぎることです。
『自分が成長できるように』という転職理由は、自分のなりたい保育士像をしっかりと持っていて、良い印象を持つはずだろうと考えてしまいがちですよね。
ですが園からすると、『ではうちの園もスキルアップのワンステップで、ある程度満足したらほかの園に転職するのかな?』と思われてしまうかもしれません。
あくまでも面接を受けている自分に合っているか、自分が園にとってプラスの存在になれるかというところにポイントをおきましょう。
保育士の面接で『転職理由』は必ず聞かれる質問!
すでに履歴書を提出しているのですから、今回の面接が『転職』であることは一目瞭然です。
園が面接の際に転職理由を聞くのは当然ですから、どう回答するかは面接にのぞむ前にしっかり考えておくべきポイントといえるでしょう。
『うちの園に合いそうかな』
『うちの園で長く働いてもらえるかな』
という気持ちをもってしっかり聞いてもらえる機会なので、その期待に応えられるよう万全の準備でのぞんでくださいね。
保育士の転職で最適な時期っていつ?
保育士の転職時期にぴったりなのが、一般的に『4月入職』だといわれています。
4月入職が求人サイトに記載されるのは1月頃からが最も多い時期になるといわれており、より多い求人票の中から厳選して職場を選ぶことが出来ます。
そのため、こだわり条件の多い保育士にとっても希望する園とマッチングしやすく大変人気です。
ただ注意すべきことは、転職のシーズン真っ只中になるので人気の求人票はすぐに募集が埋まってしまうことも多いです。
時期的には11月・12月から求人票に目を通し、ヒアリングを始め、余裕をもって転職できるように行動しましょう。
保育士は4月のタイミングで新しい園・クラスに切り替えられるため、年途中をまたぐより作業をしやすいというメリットがあります。
周りの先生方と同様に、新しいクラスを一から担当することになるため心強いのも魅力ですね。
逆に園側にとっても都合のいいことが多く、例えば職員のクラス配置を振り分けやすかったり、園の説明や会議など、新規採用者を交えて行うことが出来ます。
園側にとっても転職者にとってもメリットが多く、だいたい年末前の時期から転職準備をする人が多いようです。
今の職場に退職を伝える最適な時期はいつ?
ただでさえ保育士不足のなか、人が欠けてしまうことは園にとってもデリケートな問題です。
保育園の転職シーズンのことを考えるのであれば、秋ごろまでには退職のことを伝えるべきでしょう。
また、行事が比較的少ない6月や11月といった閑散の時期が、報告としては良いタイミングです。
どうしてもの場合を除き、出来るだけ保育園側のタイミングを見計らいましょう。
そして、退職の意思を伝えたあと、すぐに立ち去れるわけではありません。
退職の意思を伝えれば、多くの場合ほかの保育士の知るところになります。
理由に納得してもらえないまま退職が確定したとしても、しばらくはその園に勤務しなければなりません。
最悪の場合、居心地の悪い状態が続いてしまうことも覚悟しておきましょう。
転職後、保育園はどうなるの?
自分が転職した後、園がどうなるか気になりますよね。
そして自分がいなくなった時のことを考えて、残りの出勤を過ごさなければなりません。
年度末で退職をした場合は、園側もタイミングよく保育士を入れ替えることが出来ます。
子どもたちや保護者への説明、資料作り、新しいクラス担任の配置など、あらゆる業務を既存の保育士と同じタイミングでできるので、園側の負担は少なくなるでしょう。
一方、年度途中で退職した場合は、クラスの子どもたちに不安を感じさせてしまうことや、新しい保育士を雇うために、お金をかけて求人広告を作らなければなりません。
そうなると園側の負担は大きく、空いた穴をふさごうと職員たちも大忙しになることも。
だからと言って年度途中の退職がNGなわけではありません。
保育園側と自分、両方の納得があれば退職はできます。
ただ園側に退職を伝えるときは1ヵ月前、最低でも2週間前には必ず伝えましょう。
面接前の事前準備!成功につなげるための対策!
まずは情報収集をしておく
園の特色、保育方針、園の自慢できるポイントなどは、あらかじめ調べておきましょう。
今の世の中インターネットが発達しているので、園のホームページや口コミなど、情報収集は簡単にできてしまいます。
事前に『この園はこんなことに力を入れているんだ!』と把握しておくことが出来れば、面接での受け答えもスムーズですし、園側にもいい印象を与えることが出来ます。
もしも自分が応募した求人票が何らかの形で見れるなら(スクリーンショットやブックマークなど)、園の魅力は求人票に詰まっていますので、そこから自分がこの園を気になった経緯を話すのも良いでしょう。
園の見学に行っておく
事前に園見学をさせてもらえば、その園にしかない魅力や雰囲気が伝わってくると思います。
人あたりの良さや子どもたちに対する姿勢、信頼関係やお仕事の仕方など、実際園に足を運ぶことで、求人票だけではわからなかったことが肌で感じられると思います。
『この園のこんなところが好きだな』
『この園でこんなことをできるようになりたいな』
そんな気持ちが生まれたら素直に伝えてみましょう。
面接では、『この人はどうしてこの園を選んだのだろう』という疑問や、あなたがどんな人であるかを、受け答えを通して感じ取るための場でもあります。
人当たり良く、やわらかい雰囲気でやる気に満ちた先生はとても魅力的です。
あらかじめの園見学で不安も解消、面接準備もバッチリですね。
まとめ
転職を決めるまでに、きっとさまざま思いや考えを抱えてきたことでしょう。
それでも自分自身のために転職を決めたのですから、『転職なんてイメージ悪いかな…』と心配しすぎる必要はありません。
自分できちんと考えて出した転職理由であることを面接の場ででしっかり伝え、新しい職場に対する意欲とやる気をしっかりと見せていきましょう。
自然なあなたの笑顔が一番の魅力です。
是非自信をもって面接にのぞんでくださいね。
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