保育士の転職
辞めたいほど辛いパート保育士。人間関係などで転職に悩んだら?
パート保育士として働いているけど、もう辞めたい…
保育士として仕事をしていると、いろんなところでトラブルが起こりそうになる場面があります。そこで今回は、保育士を辞めたい理由から、転職や退職の道に悩み始めたら考えるべきことをご紹介します!
保育士を辞めたい理由って?
人間関係が辛い
常勤保育士との人間関係
パート保育士は毎日勤務をする常勤保育士の指示のもとお仕事をします。常勤保育士は立場が強いため、態度がトゲトゲとした先生や、細かなことで嫌味を言う先生もいるんだとか。
本来子どもと関わる素敵な職業のはずなのに、いつしか常勤保育士の顔色を伺い、ご機嫌取りばかりしているから辛い、辞めたいという悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?
保護者との信頼関係
パート保育士は雑用を多く頼まれることが多く、なかなか子どもたちと関われないこともしばしば。保護者の方から子どもの様子を聞かれたときに答えられないと、先生として『頼りない』と思われてしまうこともあるようです。
こんな時に担任の先生とうまくコミュニケーションがとれていれば、1日の様子や『こんなことがありましたよ♪』という一言が伝えられますよね。
その先生ともギクシャクしていると情報交換もできない、保護者との信頼関係も深められない、と結果的に居場所のない辛い気持ちになってしまうパート保育士が辞めたいと思うようです。
子どもが好きだからこそ辞めたい
子どもが好きだからこそ、保育士という仕事を嫌いになりたくないから辞めたい…と悩んでしまう保育士もいます。
あまりの仕事の忙しさに、『子ども一人ひとりの事でなく、自分の仕事をうまく回すことしか考えられていない。保育士としてダメなんじゃないか。』と悩む保育士も多いんだとか。
子どもが大好きで、子どもたちを安全に健やかに育てるために保育士として働いているのに、現実でやっていることを考えると虚しくなってしまって辛い…というのもうなずけます。
仕事内容
雑務が多すぎる
雑務や掃除で一日の仕事が終わってしまったという人も珍しくないのではないでしょうか。常勤保育士のやりたくない作業を押し付けられるパート保育士としては、『辛いことだらけだし、ほんとに保育士なのかな』と思ってしまいますよね。
作業にスピードを求めてくるのに、一人で行う仕事量が多すぎて終わらなければ責められる…そんな悪循環な環境もあるんです。
子どもと関われない
子どもと関わるお仕事がしたい!とパート保育士になったのに、雑務ばかりで子どもたちと関わる時間が全くないという先生も。
これではやりがいを感じられず、モチベーションも下がっていく一方ですよね。
保育士の作業の中で大変なものの一つが書類作業。
時間内で膨大な書類作業をしていると1日の勤務なんてあっという間に終わってしまうことも多いのではないでしょうか?
自分だけ一人ぼっちでポツンと作業していたら、悲しいですよね。このようなことが続いていくと、一人で悩んで考えてしまう時間が増えていくようです。
勤務内容
月給の少なさ
保育士の悩みで人間関係と同等に多いのが、ズバリ『月給の低さ』なんですよね。
パート保育士でもそれは同じことがあるようで、いまだに1000円いかない時給で働いている方もいるようです。
それでも、毎日楽しく勤務できる職場だったら満足度は上がると思いますが、辛い思いをして悩んでいたり、膨大な作業を押し付けられていて働き詰めになっていたら、労働に見合わない収入に感じてしまうのも無理はないですよね。
勤務時間
パート保育士は基本、自分の都合に合わせて勤務時間を決めることが出来ます。
そのため多くの方はママさん保育士という立場が多く、家庭と仕事の両立をするべくパート保育士を選んでいます。
保育時間の延長があったりすると、勤務時間が長くなり家庭優先できなくなってしまうママさんも。バランスを保ってお仕事したくてパート保育士を選んだのに、常勤保育士と変わらない働き方では元も子もありませんよね。
行事が大変、自分の子どもと被る
小規模保育園や駅内型保育園だと、行事は室内でできるものや、ほとんどないという園もあります。
でも多くは園庭付きの保育園。
運動会や参観日、クリスマス会や入園・卒園式など…パート保育士の補助が大活躍するイベントがたくさんあります。
そんな時、自分の子どものイベントが重なると観に行けなくなってしまう先生もいるんだとか『この日は自分の子どもも行事があるのでお休みしたいです』と相談できる職場だと良いですよね。
中にはこんな体験談やお悩みも
派閥など人間関係が辛い
園長先生もグルになっていたり、あるいは見て見ぬふりで、辞めたいと思いを伝えた時だけ『辞めないで』と優しい言葉をかけてくる場合もあるようです。
辞めることを考えていると伝えたとたんに、『甘えている』『みんなが辛い思いをしてる』と周りも大変なのに辞めるなんて、と圧力をかけてくる先生もいるそうです。
ほかにも、『○○先生は仕事が出来ない』という陰口に板挟みになってしまうことも。
女性社会ならではの人間関係に頭を抱える保育士はやはり多いようです。
出会いがない
こちらは単純に、独身の保育士にとって良い出会いがないということも悩みの一つとして挙げられているようです。
一般的に『モテる』と言われる保育士ですが、多忙さゆえにパートナーがしばらくいない、出会いない…と悩む人もちらほら。
週休2日制の職場だと土日での休みが取れないため、どんどん交友関係も途絶えてしまいそうですよね。

辞められない理由と辞めないメリット
子どもたちの成長を見られるのがうれしいから
『子どもが大好き』という気持ちでパート保育士を選んだ人も、保育士として働いていたから『資格を活かしたい』と選んだという人も、子どもの成長を近くで見られるのってとても嬉しいことですよね。
また、決まったクラスの担当にならず、色んな年齢の子どもたちと関われるのが楽しい!とやりがいを感じる先生も。子どもたちと遊んだり、お話している時間が大好きだからこそ辞められない、辛いけど辞めたくないという先生も多くいるのが現状です。
パートなら自分のライフスタイルに合わせられる
働く時間に融通を利かすことが出来るのがパート保育士の良いところ。家族の帰ってくる時間に合わせて勤務を終わらすこともできますし、子どもの体調不良で早退するときも、そのようなことが起きることをあらかじめ面接で伝えておけば配慮をしてもらいやすいです。
『保育士』という仕事自体は好き
これは『子どもの成長を見られるのが嬉しいから』ということに似ているかもしれませんね。子どもたちと関わるお仕事がしたい、純粋で素直な子どもたちと一緒に過ごす時間が大好き!と、保育士そのものの仕事には満足している先生も。大変なことがたくさんある職業だけど、それでもやっぱり保育士という仕事が好きだと思えたら、なかなか辞める決心もしにくいかもしれませんね。
資格を活かしたいから
もともと保育士として働いていた経験を活かしたいからと、パート保育士として復職する人もたくさんいますよね。保育園側からしたら『心強い』の一言に尽きますし、常勤の先生たちからしても、仕事がテキパキこなせる資格を持ったパート保育士さんはありがたいです。自身で出産・育児を経験していたら子どもたち全体に気を配れますし、些細な変化にもすぐに気づけて素早い対応が出来るかもしれません。
せっかく勉強してとった資格なら、パートでも活かしたいと思う人が多くいるようです。
『保育士辞めたい』と思った時に考える事
転職先探し
辞めてから転職先を探すと、早く働かなきゃいけないというプレッシャーに押されてよく下調べをせずに決めてしまう傾向にあります。
病気になって辞めざるを得なくなってしまったという場合や、『〇か月は余裕をもって生活が出来るから〇月までお休みしよう!』という計画がしっかりと出来ていない場合は、職場を退職する前にあらかじめ次の働く先を探しておきましょう。
余裕をもって転職活動の期間を設けておけば、気になる求人票に応募をして園の見学に行ったり、園長先生のお話も聞くことが出来ます。
園の比較をした方が園独特の雰囲気や人間関係などがわかるため、転職後の『想像していた園と違う…』というギャップやミスマッチを減らすことが出来ます。
退職理由
退職する際に多くの保育士が悩むことの一つが転職理由だと思います。
ここでズルズル『辞めないで』と引きとめられると、ちょっとしんどいですよね。
そんな転職理由のポイントは『多くを語らず』に徹しておくこと。
『人間関係が辛いです…』
『この仕事は向いていないのかもしれないと自信がなくて…』
など、退職の細かい理由を話してしまうと引きとめられやすくなるんだとか。
『これからやりたいことがありますので』
『実家での手伝いがありますので』
とストレートに隙のない答えなら、園長先生との話し合いもスムーズに進められることでしょう。
退職後の不安
転職先でも同じことが起きたらという不安
ドロドロとした人間関係が嫌で転職したはずなのに、また似たような園で働くのは辛いですよね。
転職してみないとわからないこともたくさんあると思いますが、今はインターネットが発達しているのでここは最大限に活用しましょう。
園のサイトや口コミで雰囲気をチェックしたり、保育専門の求人サイトに2つから3つ登録をして、転職のプロを介しながら職場を探すのも良いでしょう。
自分が働いている姿をよりリアルに想像できる大切な時間ですよ。
転職先の見つけ方がわからない
転職をするのが初めてだから、わからないことだらけだし不安…という方もいらっしゃいますよね。
そんな方には上記でも紹介してあるように、プロの転職アドバイザーを頼ってみるとスムーズです。
求人サイトに登録をして、『こんな職場でなら楽しく働ける!』と思える自分のこだわり条件を決めましょう。
気になる園に応募をすれば、すぐにスタッフと連携して園とのコンタクトをとることが出来るんです。
園と自分の間にアドバイザーをおくことで、聞きづらい質問も気軽に聞くことができ、さらに客観的に自分に合っているのかを判断してくれるので心強いと思います。
それでも辛いなら思い切って転職も大切
辛い職場にさよなら!自分にピッタリの職場を見つけられる3つのコツ
1.こだわりの条件をしっかりと考える
こだわりの条件とは、園の特徴や運営形態を細かく絞り込める条件のこと。そんな便利なこだわり条件でも、一般にありがちなのが『妥協』です。
早く転職したいからという理由で焦って探していると、どんどん自分のこだわり条件や譲れない絶対条件がゆるくなっていき、最終的には似たような職場に再度転職してしまったというケースはよく耳にするのではないでしょうか。
『自分はぜったいこういう職場が良い!』と条件を決めたら、焦らずゆっくり求人票探しをするのが辛い職場に当たらないコツです。
2.働いているイメージを持つ
求人票を見たときに、自分がどんな風に働いているのかをイメージしてみてください。例えば、こだわり条件が土日祝休みで、ぴったりの求人票があったとします。
でも求人票の時間外労働欄に『1日3時間から4時間ほど』と書かれていたらどうでしょうか?毎日遅くまでサービス残業、加えて持ち帰って作業、毎日定時に帰れずむしろ定時からがお仕事本番かのような業務量。
そのような園で自分が働いているイメージを持った時、どう感じましたか?
その気持ちを軸にもって転職先を探せば間違いはなくなると思います。
3.園の見学には必ず行く
3つの中で一番大事なのは園の見学には必ず行くということ。
保育士さんは本当に大変な職業です。
『忙しいから』『時間がないから』『良さそうだったから』それでは転職先にミスマッチが起きてしまうかもしれません。
求人票はあくまで園のアピールなので、人間関係のトラブルで何人か退職していますとは記載しません。
求人票でのファーストタッチがよかったら、必ず園の見学に行って直接自分の目で雰囲気を確かめましょう。
もしかしたら良い部分も、あれ?と違和感を覚える部分も見えてくるかもしれませんよね。
一発で良い職場に出会えなくても心配はいりません。
焦らずに何園か見学に行って見比べながら、じっくり自分に合う職場を探しましょう!
自分の意思を大切に
何よりも一番大切なのが自分自身の気持ちです。辞めたいと思う理由は人それぞれあると思いますが、人間関係であったりお仕事内容であったり。
実際にその園で働いている人にしかわからないこともたくさんありますよね。
こんなこと考えるなんて向いてないのかな…そんな風に自信を無くしてしまうこともあったかもしれませんね。
でも、同じように辛い、辞めたいと悩んでいる保育士さんはたくさんいます。
せっかくお仕事をするなら楽しいほうが良いと思いませんか?
『保育士は大変。でもやりがいのある楽しいお仕事!』と、そんな風に思える職場で働くことが一番なのではないでしょうか。
まとめ
保育士の待遇や働く環境は、今までも深刻な問題として扱われてきました。それだけ、世の中に頭を抱え『保育士辞めたい』と考える人が多いということでもあります。
一度よく自分と向き合い、どうして辞めたいのか、どんな職場だったら働きたいか、どんな保育士になりたいのかをじっくり考えてみましょう。
最終的な決断が『転職』になったのなら、余裕を持って行動することを心掛けて、もう辛い思いをしなくてすむような明るい保育園へ転職しましょう。
保育士は子どもたちの未来や可能性を育む夢のあるお仕事です。
そんな素敵な職業を選んだ自分に後悔しないために、一つ一つの選択を正直にしていきましょう。
いきいきとした笑顔いっぱいの明るい先生は、子どもたちも大好きですよ!
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