保育士の自己PRとは?転職での面接や履歴書で使えるアピールポイント

保育士の転職活動もほかの業種と同じく、履歴書の送付や面接が必要です。
保育士は慢性的な人手不足により、有効求人倍率も高く、引く手あまたの業界ですが、しっかり自己PRしないと希望の保育所に採用してもらえないこともあります。
とくに条件のよい保育所は競争率が高いので、積極的に自分の魅力をアピールしていきましょう。
 今回は、保育士が転職活動する際の自己PRの方法や履歴書への具体的な書き方、自己PRの文例など、転職活動に役立つ情報をまとめました。

保育士の転職活動に必要不可欠!自己PRの意義と必要性

転職活動で使用する履歴書には、必ず自己PR欄が存在します。自己PRは、自分の人柄や魅力などを相手に伝える手段になります。
 履歴書には学歴・職歴・資格・特技といった情報を記載しますが、これらはあくまで表面的な価値です。本人の人柄や性格、魅力を推し量ることはできません。とくに求人枠に対してそれを上回る募集があった場合、履歴書のみで面接するか否かを判断されることもありますので、中身の濃い自己PRを記載することが大切です。

保育士の転職活動では、とくに自己PR欄が重視される

保育士は子どもだけでなく、その保護者にも接する機会が多い仕事ですので、人柄や内面が非常に重視されます。
実際の雰囲気や第一印象は会ってみるまでわかりませんので、履歴書では自己PRを最大限に活用し、自分がどんな人間なのか具体的かつ正確に伝える必要があります。
 履歴書の時点で興味・関心を抱いてもらえると、面談もプラスの状態からスタートしますので、転職活動を有利に進められるでしょう。

転職活動経験のある保育士が活用する自己PR術

自己PRの目的は、自分が保育士に向いている人材であることをアピールすることです。
もちろん嘘はいけませんが、自分の人柄・性格・特技・経験などのうち、保育士の仕事に役立つポイントをアピールすれば、即戦力になる人材として評価してもらえます。
 では具体的にどのようなスキルをアピールすればよいのか、実際に転職活動を経験した保育士が、自己PRでアピールすることの多い長所・スキルを6つご紹介します。

コミュニケーションスキルが高い

子どもと日々接する保育士にとって、コミュニケーション能力は欠かせないスキルのひとつです。
とくに保育所は、まだうまく言葉を話せない・伝えられない年齢の子も入所しますので、適切なコミュニケーションを取り、子どもと信頼関係を築くことが大切です。
 もちろん子どもだけでなく、保護者と円滑にコミュニケーションできるかどうかも重視されるポイントです。
 保育所は子どもが通う施設ですが、送迎に来た保護者とも毎日顔を合わせますので、大人に対しても適切かつ丁寧な対応を取らなければなりません。
 子どもから大人まで、年齢や性格に関係なく対応・心遣いのできる人材であることをアピールすれば、採用に繋がりやすくなるでしょう。

責任感の強さ

保育士の仕事は重労働なので、離職率が約10%と比較的高く、中には短期間で辞めてしまう人も少なくありません。短期間で辞められると保育所側は引継ぎ作業に追われますし、保護者から「無責任だ」とクレームが入る可能性もありますので、責任感のない人とは一緒に働きたくないのが本音です。
 逆に責任感の強さをアピールし、途中で投げ出さずに仕事を続ける意欲を見せれば、保育所から「この人なら安心して任せられる」という信頼を得られるはずです。
 とくに転職の場合、職歴によっては「またほかの職場に移ってしまうのでは?」と思われる可能性がありますので、責任感の強さをしっかりアピールすることが大切です。

体力に自信がある

元気いっぱいの子どもたちと一日中過ごすには、それなりの体力が必要です。
とくに30代以上で転職する場合は、20代に比べて体力がないと思われがちですので、「スポーツの習慣がある」「子どもたちと走り回るのが大好き」など、具体的なエピソードを絡めてエネルギッシュなところをアピールしましょう。
 また、保育所では風邪やインフルエンザなどの感染症が流行しやすいので、きちんと体調管理できる人材ほど重宝されます。
 ケガや病気をしにくい体質である、あるいは健康管理に人一倍気を遣っているという人は、その点もあわせてアピールすると高く評価されます。

明るく、ポジティブ思考

子どもは単純なように見えて、実は人の表情や仕草、雰囲気などを敏感に察知します。
 保育士が不機嫌そうな顔をしていたり、暗い表情をしていたりすると、子どもの心も影響を受けて乱れてしまいます。
 保育士の仕事は決して楽しいことばかりではありませんので、ときには悩んだり、落ち込んだりすることもあるでしょうが、子どもたちには常に笑顔を向けられるよう、気持ちをすばやく切り替えなければなりません。
 ポジティブ思考の持ち主なら、つらいことがあっても前向きに頑張る意欲があることを全面的にアピールしましょう。

視野が広く、臨機応変に対応できる

保育所では、1人の保育士が複数の子どもを同時に見ていなければならないので、広い視野の持ち主かどうかも重視されます。
 1人の子どもに対応している間も、常に周囲に目を配り、何かあったらすぐに駆けつける判断力や行動力も必要不可欠なスキルです。
 ときに子どもは予測不可能な行動を取りますので、突発的なトラブルにも柔軟に対応できる臨機応変さも強力なアピールポイントになるでしょう。
 視野の広さや柔軟性は形にしてアピールしにくいので、過去のエピソードを踏まえてPRすると説得力が増します。

歌やピアノ、ダンスが得意

保育所では、子どもたちと一緒に歌やダンスを楽しむ時間があります。歌やピアノ、ダンスが得意なら、普段のレクリエーションにはもちろん、お遊戯会や運動会などのイベントでも持ち前のスキルを思う存分発揮できるでしょう。
 最近はCDやスマホなどを使って音楽を流すことも多いため、ピアノスキルは必須ではありませんが、音楽活動で培ったリズム感や音感は保育活動の幅を広げてくれますので、立派なアピールポイントになるはずです。
 大学で音楽科を専攻していた、または趣味で音楽活動を行っていた経験がある方は、「趣味・特技」の欄に記載したうえで、自己PR欄でもどれほどのスキルを持っているのか、積極的にアピールしましょう。

保育士が自己PRを書くときに押さえておきたい4つのコツ

自己PRを書くときは、単純にアピールポイントを羅列すればいいというわけではありません。
 限られたスペースのなかで、いかに自分のアピールポイントを正確に、かつ魅力的に伝えられるかが重要なポイントになります。ここでは保育士の転職活動で自己PRを書くときに、ぜひ押さえておきたいコツを4つご紹介します。

具体的なエピソードを盛り込む

自己PRを書くときは、アピールしたいポイントだけでなく、それを裏付ける具体的なエピソードを盛り込むことが大切です。たとえばコミュニケーション能力の高さをアピールしたいときは、「人と話したり、接したりするのが好きで、学生時代はクラス委員としてみんなの意見を聞いたり、取りまとめたりする役に就いていた経験がある」といったエピソードを添えれば、どれだけのスキルを持っているのか判断するよい材料になります。
 ただ自己PR欄はスペースが限られていますので、エピソード部分はあまり長く取らず、要点のみ簡潔に伝えられる文章を考えましょう。

保育所の理念にマッチした人材であることをアピールする

保育所の理念やコンセプトは、施設によって大きく異なります。
 アットホームな雰囲気の保育所を目指しているところもあれば、早くから子どもの可能性を見出すため、教育に力を入れているところもあり、その内容は千差万別です。
 保育所は、施設の保育理念に共感してくれる人材を求めていますので、自己PRでは保育理念への理解と共感を示すとともに、理想の保育を目指すうえで欠かせないスキル・能力を持っていることをアピールしてみましょう。

採用後の目標を伝える

慢性的な人材不足に悩む保育所では、なるべく長期にわたって働いてくれる人材を求めています。
 仕事に対する目標や向上心を持っている人は、長く働く意欲のある人とみなされますので、採用後にチャレンジしたいことや目当てにしていることを明確に伝えると好印象を抱かれやすくなります。
 たとえば「主任保育士を目指したい」「保育に関する資格を取ってキャリアアップしたい」など、具体的な目標を提示すると、仕事へのやる気をアピールできます。

失敗経験から学んだことをアピールする

自己PRというと、自分のよいところや成功体験に終始してしまいがちですが、あえて過去の失敗談を盛り込むのもテクニックのひとつです。
 たとえば前職で、無理がたたって体調を崩してしまった経験がある場合、「体調管理の大切さを思い知らされた」「今は免疫力を高めるため、食事や運動、衛生面を意識した生活を送っている」など、反省から学んだことを伝えれば、失敗を経験として活かせる貴重な人材だと認識してもらえます。
 ただし、自己PRに盛り込む失敗談は、誰もがやってしまいがちなエピソードであることが大切です。
 たとえば保育所の方針に従わずに行動した結果、大きな損害を与えてしまったといったエピソードは、その後反省したとしても「要注意人物」というイメージを払拭するのは困難です。
 取り返しのつかないミスや、今後一緒に働くうえで大きな懸念になるような出来事は、相手にマイナスの印象を与えてしまいますので、自己PRには採用しないようにしましょう。

ケース別!保育士の履歴書に書く自己PRのポイント

志望保育所に対して、より効果的に自己PRするためには、自分の立場や属性に合ったアピール方法を選ぶことが大切です。
 たとえば新卒ならフレッシュさを、転職なら経験や実績をそれぞれアピールすれば、先方の印象に残る自己PRに仕上がります。
立場や属性は、ときに就・転職活動でネックになることもありますが、見方を変えれば強力な武器になりますので、自分の魅力を最大限に活かせるアピール方法を考えましょう。ここでは保育士の履歴書に書く自己PRのポイントをケース別にまとめました。

新卒の保育士の自己PRポイント

新卒の場合、当然保育士として働いた経験がありませんので、即戦力になる経験者と比べると不利になると思われがちです。しかし、採用する側は新卒=未経験というのは百も承知ですから、経験がないことに対して引け目を感じる必要はありません。
 むしろ、新卒ならではのフレッシュさや過去のやり方にとらわれない柔軟性をアピールすれば、将来性を買われて採用される確率がアップします。
 また、保育士としての経験がなくても、学生生活やアルバイトなどを通して「人の役に立つ仕事をしたい」「子どもを笑顔にする仕事をしたい」と感じたエピソードなどがあれば、自己PRに盛り込むとよいでしょう。

ブランクを経て復職する人の自己PRポイント

保育士は女性が9割以上を占める業界ですので、結婚や出産で一時的に現場を離れる人はめずらしくありません。
「我が子の子育てを通じて、親の大変さをあらためて実感した。保護者に安心してもらえるような保育士を目指したい」など、ブランクの間に経験したことを上手に伝えれば、相手に安心感や頼もしさをアピールできます。

スキルを活かした転職を望む保育士の自己PRポイント

自らのスキルを活かして保育士に転職したい!と考えている場合は、自身の特技・スキルと、保育士の仕事の関連性を強調するのがコツです。
 単純に保育業務に活かせるスキルというだけでなく、「趣味でやっていた創作ダンスのおもしろさに目覚め、子どもたちにも創造力やリズム感を養えるダンスのよさを教えたい」など、自分の特技を通して子どもたちにこんなことを教えたい!という目標や意欲を伝えると、相手も採用後のイメージを思い浮かべやすくなるでしょう。

経験が浅い保育士の自己PRポイント

保育士としての経験が浅いということは、前職の勤続年数が短いという意味です。
 保育所は長く勤めてもらえる人を求めていますので、短期間で保育所を辞めた経験のある人は、その理由やいきさつを明確にしておくのが得策です。

ただ、志望する保育所を持ち上げるために、前の職場の悪口を書くのはNGです。

 

「自分の理想とする保育と、前の保育所の理念が一致しなかった」などと説明したうえで、志望先の保育所に共感したことを伝えれば、経験の浅さがネックになることはないでしょう。

保育士未経験者の自己PRポイント

保育士の資格は持っているけれど、これまでほかの業種で働いていた…という場合、保育所側は「なぜ保育士になろうと思ったのか?」という疑問を抱きます。
 畑の異なる業種から保育士になろうと決意したことには、それなりの考えや思いがあるはずですので、正直なところを伝えましょう。
 ただ、「前職が辛かったから」「引越しで退職を余儀なくされたから」など、保育士への転職が何かの代替と思われるような理由を書くのはNG。
 「子育てを通じて、もっと子どもに触れる仕事がしたいと思った」など、保育士に転職したいと思った理由・きっかけをわかりやすく伝え、保育所で働く意欲があることをしっかりアピールすることが大切です。

保育士無資格者の自己PRポイント

保育所で働くには、保育士の資格が必要不可欠であると思われがちですが、実は保育士のサポートを行う「保育補助」の仕事なら、無資格でも働くことが可能です。
 補助といっても、その仕事内容は多岐にわたり、保育所内の掃除や片付け、保育の準備といった雑用のほか、保育士の手が足りないときは子どもの寝かしつけ、おむつ替え、食事補助などを行うこともあります。
保育士資格が無資格でも保育所で働きたい!と考えている方は、保育補助の仕事内容を理解したうえで、「掃除や整理整頓が得意」「子育て経験があるので赤ちゃんのお世話はひととおりできる」など、自分のこなせる仕事や得意分野をPRしましょう。

保育士の面接で使える自己PRの文例

保育士の面接では、履歴書だけではわからなかったことやとくに確認しておきたいことを尋ねられます。
 緊張しているとなかなかスムーズに返せないこともありますので、事前にシミュレーションし、答え方を考えておくとよいでしょう。ここでは履歴書の自己PRポイントを踏まえつつ、面接で自分をアピールする答え方の一例を紹介します。

新卒者の面接に使える自己PR

「私自身が保育所の出身で、とても優しくて親切な保育士さんに憧れていました。学生時代は学校で保育のことを学ぶだけでなく、ボランティア活動にも積極的に参加していたので、子どもとのコミュニケーションや接し方には自信があります。憧れだった保育士さんのように、どんなときでも笑顔を絶やさず、子どもに安心感を与える存在になりたいです」

ブランクありの人の面接に使える自己PR

「結婚・出産を機に退職しましたが、2人の子どもを育てたことで、保護者の方の気持ちも理解できるようになりました。私自身子育てで悩んだり苦労したりすることが多かったので、働くママをサポートできる仕事に就きたいと思い、保育の現場への復帰を決めました」

自分の能力を活かした転職を目指す人の面接に使える自己PR

「5歳の頃からピアノを続けていて、地区大会で入賞したこともあります。今の保育現場ではCDなどの音源を使うことが多いですが、子どもたちの繊細な音感やリズム感を養うには生の音が必要だと思っております。ピアノを通じて子どもたちの心に豊かさをもたらしたいと考えています」

経験が浅い保育士の面接に使える自己PR

「以前勤めていた保育所は、規律やルールを重んじるあまり、子どもへの接し方も杓子定規になりがちでした。そのなかでも自分なりに意見や考えを出し、子どもたちが伸び伸び過ごせるよう工夫していました。保育方針の不一致から前職は退職いたしましたが、自由と自立性を大切にするこちらの保育所なら、私の経験を活かし、理想の保育を実現できると思います」

未経験の人の面接に使える自己PR

「大学で保育を専攻していましたが、近場に保育所がなかったこともあり、一度は飲食店に就職しました。しかし、お店に来る子どもを見たり、接したりしているうちに、子どもと関わる仕事がしたいという気持ちが強くなり、保育士として働くことを決意しました。飲食店勤務でコミュニケーション能力を養いましたので、年齢にかかわらず円滑な対応をできる自信があります。この特技を活かし、子どもや保護者の方に信頼できる保育士になりたいです」

無資格の人の面接に使える自己PR

「保育の資格・経験はありませんが、2人の子どもを育ててきた経験と、子どもを対象にした地域活動に携わってきた経験があります。もともと子どもが好きで、2ヶ月前から保育の勉強も本格的に始めました。いずれは保育士の資格取得を目指していますが、実際に保育の現場で働き、今自分にできる範囲で子どもや保護者の方の力になりたいと考えております」

自分の魅力や人柄を自己PRして、理想の保育所に転職しよう

保育士への転職を考えている場合は、履歴書や面接で、自分がどれだけ保育士に向いている人材か、しっかり伝えることが大切です。
 新卒やブランクあり、未経験など、自分の立場や属性に合わせて自己PRすると、保育所側も採用のメリットや将来性をイメージしやすく、好感を持ってもらえます。
とくに人気のある保育所は競争率が高いので、きちんと自己PR対策を行い、積極的に自分をアピールしましょう。

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