モンスターペアレント対策にも!保護者の方との面談で効果的なポイント6つ

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保育士さんであれば、モンスターペアレントという言葉はご存知かと思います。
モンスターペアレントとは、保育園などに対して自己中心的で理不尽な要求をする保護者のことです。保育士さんのお悩みを聞いてくると、必ずこのモンスターペアレントとのトラブルが挙げられます。最悪の場合、退職することになってしまった、トラウマになって復帰できない、などの結果になってしまうケースもあるようです。

このような悲しいトラブルを避けるにはどうしたら良いのでしょうか?モンスターペアレントと呼ばれるような保護者の方に対して効果的な対応方法をまとめてみました。普段の面談でも有効な方法ですので、保護者の方との面談をもっと効果的にしたい保育士さんは必見です!

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落ち着ける場所で話を聞く

突然保育園におしかけてくる保護者の方に対して、相手の勢いにあわてず、相談室や応接室など、別の場所に案内するようにしましょう。できれば、ついたてのある場所や個室など、区切られたスペースを面談用スペースとして用意していただけるように保育園に頼んでおきましょう。

ここで気をつけてるべきなのは、立ち話をしないということです。他の保護者の方や先生がいる場所だと、相手の興奮がどんどん高まり、冷静に話ができなるなることがあります。ゆったりと椅子に座ることは気持ちを落ちつける効果もあるので、静かな個室にご案内するのがコツです。

座ってもらう場所は対角線左前

応接室などで座っていただくときは、相手が自分の対角線の左前になるようにしましょう。人間は、とても近い距離で対面すると相手の目を見て話すことが出来なくなってしまいます。そのため、大事な話をしたり、相手の気持ちを引き出したりするには、正面に座るよりも対角線の左前に座らせる構図をとり、相手の左耳に向かって話しかけるのが良いと言われています。こうすることで、気持ちを落ち着かせ、より詳細な話ができる準備が整います。

こういった事態に慌てないよう、事前に「もしこの部屋に保護者の方をご案内するとしたら・・・?」というのを想定して場所を確認しておくと◎です。「対角線左前」ということ以外にも、上座などにも気をつけ、礼儀正しくなるようにしましょう。

大きくうなずきながら話を聞く

ひとつひとつに反応せずに、しっかりと大きくうなずきながら相手の話を聞くようにしましょう。うなずくことで、相手に共感を示し、正面に出ている怒りをおさえる効果があります。怒りを抑えてもらうことで冷静に話し合うことができるようになるのです。

カウンセリングの技術においても、相手の話を聞く時は「受容・傾聴・共感」が基本と言われています。おおきくゆっくりとうなずくことで「ちゃんと話を聞いてくれる先生なんだな」と安心してもらえるようにしましょう。

癖になってしまっている動作に気をつける

話を聞くときは、脚や腕を組んだり、ふんぞりかえっている姿勢をとらないようにしましょう。「癖でどうしても貧乏ゆすりをしてしまう・・・」という方も要注意です。これらの動作は、相手の怒りを増幅させる原因となります。

話を聞くのに良い姿勢は、「からだごと相手の方に向き合い、若干前かがみにする」というものです。この姿勢でじっくり相手の話を受け止めるようにしましょう。
つい癖が出てしまうのではないかと不安な人は、職員会議などの場で普段から癖がでていないか確認してもらうようにしましょう。

心理的事実に対して謝り、客観的事実には慎重に回答

相手の言うことがおかしいなと思っても、相手の言っていることを心理的事実と客観的事実にわけて考え、回答するようにしましょう。相手の主張の中でもっともなことがあれば、それだけ素直に何度も謝る、ということが大切です。

「恥ずかしかった」「大変だった」「心配した」などの「わたしはこう感じたんです」と主張している心理的事実については、相手に不快感を与えてしまったということをしっかりと謝罪しましょう。一方で、客観的事実については、曖昧な回答をしないで「きちんと調査した上で」伝えるということをお返事しましょう。

下記は回答の例です。
【正しい例】この度はご心配をおかけして、大変申し訳ございませんでした。〜ということについては、事実関係を早急に調査しまして、後日お話しさせていただきます。
→「心配している」という心理的事実に対して謝罪しています。客観的事実に対しては曖昧な返事をせず、きちんと調査することを回答しています。
【誤った例】この度は私の不手際により問題を起こしてしまい、大変申し訳ありませんでした。
→とりあえず謝る、という形になっています。どんな事態が起こっていたのか、再発しないのか、など不明な点が多く、保護者の方はもやもやしてしまいます。

客観的な事実の調査が長引きそうな場合は、必ずこまめに経過報告を入れるようにしましょう。また、相手の要求をすべて鵜呑みにするのではなく、保育園として対応できることとできないことを考え、それを明確に相手に伝えるようにしましょう。

加えて、保護者の方がわざわざ時間をとって保育園まで来てくれたことは、素直に感謝し、感謝の気持ちを言葉でしっかり伝えるようにしましょう。

第三者に協力を依頼することも忘れずに

保護者の方になにか問題があるように感じる・手に負えなさそうに思える場合は、話が通じる家族に協力してもらいましょう。暴力団や権力者などの関係を出してきた場合も、自分だけでなく他の方に同席してもらい、2〜3名体制で話し合いをしましょう。面談の時は、保護者の方が頑なに拒否しない限り、園長先生や主任先生に同席してもらうとスムーズに進みます。

また、面談した内容は、保護者の方が帰ってからできるだけ詳しくまとめるようにしましょう。まとめておくべき項目は、面談した日付・時間・相談に乗った場所・相手の名前・子供の名前・内容などです。

あまりにも度が過ぎた要求や違法・不当な要求をしてくる保護者の方の場合、「私たちが言ったことに責任を持つために、会話の内容を録音させていただきます」と事前に伝えて、保護者の方の了承を得た上で、録音するようにしましょう。録音をするときは、記録担当として別の先生に同席してもらうようにしましょう。
これらの録音や記録した資料は、後々弁護士や警察、児童相談所などと連携する場合にとても重要な資料になります。

まとめ

いかがでしたか?自分の身を守るために、事前にしっかり知識をもっておくことが大切です。状況が複雑になってきたときは、自分だけで解決しようとせず、弁護士、児童相談所、警察、保健所など様々な機関からアドバイスをもらうようにしましょう。