保育園で行うお遊戯会や生活発表会とは?狙いや開催時期は?

園によっては「お遊戯会」と生活発表会を呼ぶ園もあります。(ここでは生活発表会やお遊戯会の両方をご紹介しています)生活発表会やお遊戯会やお遊戯会のねらいは、保育士や保護者が日頃の子どもたちの姿や成長を、共に感じ、喜び合う場として設けられています。
子どもたちが、普段行っている歌やダンス、生活発表会やお遊戯会のために練習してきた劇などを披露します。
開催時期は、園によって異なりますが、主に12月や3月の学期末に行われています。

生活発表会やお遊戯会のねらいとは

保育園によって、生活発表会やお遊戯会の狙いはさまざまなものがあげられますが、ここではよくあげられる、3つのねらいをご紹介します。

<ねらい・目的>

〇成長を見せることができる
保護者は、園で過ごす子どもの様子を見る機会がほとんどありません。
生活発表会やお遊戯会の大きなねらいは、子どもたちが歌やダンス、劇などさまざまな形で保護者やそのほかの保育士に成長を披露することだと考えられます。

〇達成感を感じることができる

生活発表会やお遊戯会までの期間、子どもたちはたくさん練習を行います。子どもたちは、1つのことに一生懸命取り組み最後まで成し遂げることで、達成する喜びを感じます。

〇表現力を養う

子どもたちは、テーマに対してイメージを膨らませていきます。思い描いたイメージを、歌やダンスなどの音や動きで表現することで、子どもたちの表現力を養うことができます。

生活発表会やお遊戯会は具体的に何をするの

ほとんどの保育園の生活発表会やお遊戯会は、在籍している園児があつまり、発表する行事です。
そのため保育士は、子どもたちそれぞれに、年齢に合った出し物を考える必要があります。

次に園児の年齢に合わせたにおすすめの出し物を紹介します。

0~1歳児の生活発表会やお遊戯会

0歳児から1歳児は立ったり、話したりする力がまだ未熟な年齢です。保育士の動きのまねをして身体を動かすことはできるので、身体を動かしやすいリズムの曲を選びましょう。

<主な出し物>

〇お名前呼び

担当保育士が、子どもたち1人ずつの名前を呼び、子どもたちにお返事をしたもらうといった内容の出し物です。まだ幼くて自分の名前が言えない子どもに対しては、保育士が耳元でこっそりと教えてあげたりしましょう。

〇リズム遊び・手遊び

鈴などを持たせて、音楽にのせてリズム遊びを行ったり、保育士の動きに合わせて、子どもたちに真似させてみましょう。

2歳児からの生活発表会やお遊戯会の内容とは

2歳児になると簡単な歌詞の歌だと、覚えて歌うこともできます。
踊りながら歌いやすい曲がおすすめです。

<主な出し物>

〇歌とダンス
合唱したり、みんなで踊ってみましょう。
「かえるのうた」や「むすんでひらいて」などが人気です。

〇かんたんな楽器演奏

踊りだけでなく、カスタネットやタンバリンなど、比較的扱いがかんたんな楽器で演奏してみると良いでしょう。

3~4歳児の生活発表会やお遊戯会内容とは

言葉の意味が分かるようになる年齢です。
リズムが早いものや、むずかしい歌詞にも挑戦してみましょう。

<主な出し物>

〇合唱
「ドレミのうた」を音階にそって歌えるか挑戦してみたり、歌いながら実際にドーナツを作るなどして、歌詞の意味を理解させて、振り付けを覚えさせてみましょう。

〇楽器演奏

ハンドベルなどで実際に曲を演奏してみます。
「きよしこの夜」などが代表的です。

5歳児の生活発表会やお遊戯会とは

この時期になると、合唱でも抑揚や音程もとれるようになってきます。5歳児は最後の生活発表会やお遊戯会となるので、思い出に残るものにしたいですよね。

<主な出し物>

〇劇
劇登場人物が多い劇で、配役をふり20分程度の劇がおすすめです。ストーリ性があり、少し複雑な題材が良いでしょう。「オズの魔法使い」「大きなかぶ」などは登場人物が多く人気です。

生活発表会やお遊戯会の準備をしよう!

保育士は、発表会に向けてどのような準備が必要になるでしょうか?
当日までの流れをご紹介していきます。
準備の前に、まずは生活発表会やお遊戯会全体のテーマを決めておきましょう。例えば「ともだち」や「かぞく」などのようなテーマ決め、テーマに沿って各クラスの出し物を決めるとやりやすいです。

生活発表会やお遊戯会のプログラム作成

まず初めに、生活発表会やお遊戯会の概要を決めます。前年度を参考にしながら、日程などを話し合って決めましょう。
そして、生活発表会やお遊戯会の1日のタイムスケジュール作りを始めます。

①はじめのことば
②各クラスの発表会(主に年齢順)
③おわりのことば

上記の流れが基本となりますが、午前と午後で分けて進行を行う園もあります。

生活発表会やお遊戯会の出し物の練習

各クラスで題材が決まったら練習期間が始まります。
とくに劇などを行うクラスに関しては、子どもたちの得意不得意を考えた配役を決める必要があります。
セリフが上手く声に出せない子や、人前に出ることが苦手な子どもたちのフォローも、保育士が行えるようにしておきましょう。

生活発表会やお遊戯会の衣装を作りましょう

各クラスで、題材にちなんだ衣装を作ります。人数が多いクラスは、保育士の負担も増してしまいます。そこで、練習中に衣装作りをするなど役割分担を決め、子どもたちに一緒に作ってもらうなどをして負担を軽減しましょう。

生活発表会やお遊戯会当日は飾り付けも

当日は、子どもたちと一緒に会場の飾り付けを行います。準備期間中の、子どもたちの頑張りの様子が分かる写真などを飾っても良いでしょう。

生活発表会やお遊戯会で保育士が気を付けることは?

生活発表会やお遊戯会を行う際に、保育士が子どもたちや保護者に対して気を付けるべきことをご紹介します。

子ども達や保護者に気遣いや配慮をすることを心がける

子どもたちが主役となるような生活発表会やお遊戯会にしなければなりません。そして、保護者からの理解や協力も必要不可欠となります。
そのため保育士は、子どもと保護者に対して気遣いと配慮を心がける必要があります。

では具体的にどのような気遣いや配慮をする必要があるのでしょうか。

<子どもたち>

〇配役を決めるとき
劇などを行う場合は、配役によっては公平性を保てない場合もあります。

出番が少ない役の子どもがいる場合は、はじまりのことばや、クラス発表の代表の挨拶になってもらうなどをして、活躍の場を設けてあげましょう。

子どもたちみんなが楽しめる雰囲気作りを心がけましょう。

〇発表会当日
当日は子どもたちが、緊張から体調を崩してしまい、出し物の参加が出来なくなることもあります。その際、保育士がどのような対応をとるべきかを、事前にきちんと話し合っておきましょう。

<保護者>

子どもの性格を考えたうえでの配役になった場合などは、保護者に前もって説明をしておくことも大切です。当日来られない保護者がいた場合は、生活発表会やお遊戯会の様子を写真や動画などに収めておき、後日保護者に見せてあげると喜ばれるでしょう。

少しの気遣いで、保護者とのトラブルを防ぐことはできます。

生活発表会やお遊戯会を成功させよう!

生活発表会やお遊戯会は、子どもたちの頑張った成果を発表できる貴重な機会です。保育士にとっては、保護者との数少ない交流の機会でもあります。
事前の計画をきちんとしておき、すてきな生活発表会やお遊戯会を迎えましょう。

 

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